当時9歳の私が、古本屋で卑劣な痴漢のターゲットに!二回もお尻を触られ、誰にも相談できず、深まる心の傷。

当時9歳の私が、古本屋で卑劣な痴漢のターゲットに!二回もお尻を触られ、誰にも相談できず、深まる心の傷。

【性別】女性
【年齢】(痴漢された当時)
9歳
【職業】(痴漢された当時)
小学生

【住まい】(痴漢された当時)
祖父や祖母、叔父や兄と共に2世帯住宅に住む小学生でした。
毎日学校に通い、授業を受けたり友達と遊んだりするごく普通の9歳です。
少し変わったところといえば、本が何よりも好きだったところでしょうか。
図書館に行ったり、家族にお願いして古本屋に連れて行ってもらったりしていました。





【痴漢された時の状況】
その日は日曜日で、私は母にお願いして家から離れた場所の古本屋に連れて行ってもらっていました。
時間は午後4時頃だったと思います。
服装は春だったので、長袖のカーディガンに子ども用ジーンズと、特別目立つ格好ではありませんでした。
連れてきてくれた母と、自分は別の棚を見ていたので、私の周りには数人男性や女性がまばらにいた、といった状況でした。
私はいくつか本を手に取り、ぱらぱらと眺めて何を買おうか思い悩んでいる状態でした。




【具体的にされたこと】
海外のファンタジー小説の棚を、背伸びしたりかがんだりして本を物色してたときのことです。
何か生暖かいものがお尻に触り、その後すぐさっと引いていきました。
私は驚いて後ろを振り返りました。
黒い服に灰色の目出し帽を被った男性が、棚の角を曲がって去っていく後ろ姿が見えました。
私は「自分が動いたりしていたから、ぶつかっちゃったのかな?」と思い、気を取り直してまた本を眺め始めました。
それから数分後のことです。
身をかがんでいたときに、また、お尻にぬるっと何か生暖かいものが触れる感覚。
今度は男性の手のひらだとはっきり分かりました。
私が後ろを振り向くと、先程と同じ格好、背丈の男性が、小走りで逃げていくのが見えました。




【痴漢してきた人物】
上にも書きましたが、痴漢してきたのは黒い服と灰色の目出し帽を身に着けた男性でした。
下はジーンズを履いていたように思います、靴の形は覚えていません。
雰囲気は、どことなく暗いものを感じました。
年齢は20代?40代くらいでしょう。
後ろ姿しか見ることができなかったので、はっきりと分かりません。
今までの私とは関わり合いのない、無関係の人だったように思います。




【最悪で強烈な記憶】
今でも思い出すのは、ジーンズの布地越しに感じた、あのねっとりとした触り方と、節ばった指関節、かさついた手のひらの感触です。
小さい頃は夢に見て、うなされたり夜中に起きてしまったこともあります。
大人になった今でも、考えるだけでも胃がむかついて吐き気がして、同時に煮えたぎるような怒りが込み上がってきます。
当時9歳だった私にターゲットを絞り、古本屋の棚を何度も歩いて二回もやってきたという卑劣さも許せません。




【どう終わったか】
二回目触られたあと、「これは痴漢だ。
私は痴漢されたのだ」
と、9歳の頭でも分かりました。
二度あることは三度あると考えた私は、途端に気持ち悪くなり、抱えていた本をすべて元の場所へ返しました。
そして、婦人雑誌コーナーで立ち読みしていた母のところに行って、深く事情は話さずに「今すぐ帰りたい」と訴えかけ、店から逃げ出しました。




【相談と助けてくれた人】
私は今でも相談できないままです。
当時の自分の気持ちに立ち返り、どうしてかと考えれば、シングルマザーである母に要らぬ心配をかけたくなかったとか、そのことを言えばもう二度と古本屋に連れて行ってもらえないかもしれないといった、恐れの感情からでした。
加害者に復讐されるかもしれないと考えたこともありました。




【痴漢のその後】
私が何も言わなかったので、加害者は野放しにされたままです。
その後、事件の場となった古本屋には二度と行かなかったので、加害者がどうなったのかは分からずじまいです。




【現在の生活】
痴漢されてから、20年近く経ちました。
痴漢された当初は、学校の男性担任の先生と折り合いが悪くなったり、異性に対して恐怖心を抱くといった症状が出ていました。
心には、まだ傷があります。
その後、叔父から性的な虐待を受けるようになり、精神的に追い詰められていきました。
異性に対する恐怖は深まるばかりでしたが、そんなこと言っていては生活できないので、今は就労訓練を受けながらなんとか社会復帰をしようと頑張っています。

【学んだこと】
周りに人がおらず、女性が自分だけといった状況だと痴漢は発生しやすいので、そういった場を避ける。
どうしてもそのような場所に行かなくてはならない時は、なるべく短時間にする。



【当時の自分へのアドバイス】
母に心配をかけたくない気持ちは分かりますが、まずは相談しましょう。
他の方への被害を抑えるためにも、お店の人に報告しましょう。
話すのが辛いのならば、手紙などに状況をしたためて、信頼できる大人に渡しましょう。
学校の先生や警察は、必ずあなたの味方になってくれます。
家族以外の誰かに現状を話す、といったことが大切です。